科学界で活躍する女性たち - JosefinとZeljana
今日は、「科学における女性と少女の国際デー」を記念して、科学の分野で活躍する女性たちのストーリーを紹介します。化学の世界でプロフェッショナルとして活躍するJosefinとZeljanaを迎えて、それぞれの経験や視点を語っていただきます。
科学の分野では長年にわたり、男女間のギャップが存在し続けています。女性は高等なSTEM教育への参加において大きな進歩を遂げましたが、これらの分野ではまだ十分な存在感を示しているとは言えません。毎年2月11日、国連は、女性や少女に科学への関心を高めてもらうため、科学への平等なアクセス*という今日の課題に焦点を当てます。
パーストープ社弁理士、Josefinの紹介
Josefinは学生時代にすでに数学、物理、化学に熱中していました。
「私たちの身の回りのものはすべて小さな分子でできていて、その小さな分子の性質を理解すれば、世の中のほとんどすべてのプロセスや製品を理解し、予測し、創造し、強化することができると気づいたとき、私はとても魅了されたことを覚えています」と、Josefinはコメントしています。
化学に魅了されて化学工学の修士号を取得し、現在、Josefinはパーストープ社で、アイデア発想から発明、さまざまな開発段階を経て、製品化まで一貫して関わる可能性があり多才な職業である弁理士として働いています。
女性のロールモデルとワークライフバランスが重要
今日、科学分野における女性や少女の活躍の場は広がっていますが、Josefinはまだ改善の余地があると考えています。
「女性管理職を増やし、キャリアに投資してもらうためには、男女ともにキャリアと家庭を両立できるワーク・ライフ・バランスが重要です。また、男性の育児休暇取得を促進し、経済的にも合理的であることが重要です。
また、特に若い女性には、女性が理化学産業の中心的な役割を果たし、大きな成果を上げることができることを示すことが重要だと思います。若い女性が自分の技術や能力を信じられるように、女性のロールモデルがいることは非常に重要です。未来に向けたベストな持続可能ソリューションを見出すために、STEM分野での女性の貢献が必要だと、私は心から信じています」と、Josefinは締めくくりました。
パーストープ社R&Dシニア開発ケミスト、Zeljanaの紹介
最初から化学に興味を持ち始めたわけではありませんが、読書と学ぶことへの情熱から、Zeljanaは科学の道へ進みました。
「少女時代、文学からも社会環境からも、女の子は男の子より尊敬されないという印象を受けました。それが、何事も成功させようとする大きな原動力になっていました。最終的に化学を選んだ理由は、化学が持つ普遍的な要素でした」とZeljanaは言います。
ベオグラード大学で化学の学位を取得し、ボスニア・ヘルツェゴビナで数年間働いていましたが、ボスニアでの戦争のため、1992年にスウェーデンに渡航しました。将来を見据え、学歴のある移民を対象としたヴェクショー市のコースに参加しました。しかし、このコースとパーストープ社でのインターンシップが、R&Dシニア開発化学者として働く現在の彼女につながるとは思ってもいませんでした。
男女の違いを認め合うことで、ジェンダーギャップを解消する
教育機関や職場は、すべての人に平等な機会を提供する一方で、女性が社員や研究者として成功し、家庭生活とも両立できることを受け入れ、評価する大きな役割を担っているのです。
「ジェンダーギャップを語るとき、生活環境を考えることが重要です。女性と男性はもともと違うのだから、違いを認識し、それを尊重し、お互いについて多くを学び、理解し、助け合おうとすれば、仕事でもプライベートでも最高の結果が得られるというテーゼを強く感じているのです。混合チームは単純に最良の結果をもたらします。
女性であり、移民である私の個人的な体験から、熱意と学び、働こうとする意志、そして何よりも社会、雇用主、大学、近所の人々、親切な人々の助けのおかげで、科学の世界でも自分の居場所があることを学びました。」とZeljanaはコメントしています。