PCG、パーストープの買収を完了
パーストープは本日、マレーシアの大手総合化学メーカーでPETRONASグループの一員であるPETRONAS Chemicals Group Berhad(PCG)に2022年10月11日に買収されたことを発表致しました。
- パーストープの価値を維持・向上させ、成長プロジェクトに注力
- パーストープに強みのあるポジションを提供
- スペシャルティソリューションと持続可能な変革への継続的なフォーカス
本年5月、PCGは、欧州のプライベート・エクイティ・ファームであるPAI Partners傘下のFinancière Forêt S.à.r.l と、スウェーデンに本社を置くサステナビリティを重視したグローバルな特殊化学品メーカーであるパーストープの全株式取得に関する証券売買契約に調印致しました。この買収完了により、パーストープはPCGの100%子会社となりました。
「この日は、PCGファミリーの一員となったパーストープにとって、新たな始まりであり、エキサイティングな未来です。PCGと密接に協力することで、その可能性を探ることができることを楽しみにしています。これにより、次の成長フェーズが加速され、特殊化学品のリーディングカンパニーとしてさらに強化されることでしょう。パーストープとPCGは、共に強力なビジネスを形成していきます。」と、パーストープの社長兼CEOであるJan Secherはと述べています。
「このたびの買収を完了できたことを嬉しく思います。この買収は、当社のステップアウト戦略の一環であり、特殊化学品産業における当社の成長のための新たなプラットフォームを構築するものです。また、収益性だけでなく、パーストープは、同様の価値観を持ち、この業界のエキスパートである有能な従業員を抱えていることから、戦略的にも適合していると言えます。我々は、パーストープのチームをPCGファミリーに迎えることができ、大変嬉しく思っています」とPCGマネージングディレクター兼最高経営責任者のIr. Mohd Yusri Mohamed Yusofは、コメントしています。
PCGは、買収後もパーストープの価値を維持し、成長させる考えであり、今後数年間は両社にとって重要な章となります。主な発展計画には、PCGの産業ノウハウと充実した顧客基盤を活用し、アジア太平洋市場での地位を強化することによって、パーストープの世界的プレゼンスを拡大することが含まれています。
「技術力と革新力、そして市場でのポジショニングの相乗効果により、私たちは PCG と共に新たな基盤を築くことができます。私たちは、サステナビリティの分野でトップランナーであることを誇りに思い、今後も化学業界のサステナブルな変革をリードしていくつもりです。PCG、そして従業員、パートナー、お客様とともに、このエキサイティングな旅を始められることを心から楽しみにしています。私たちは共に、日常生活をより豊かにする化学への変化をリードしていきます。」とJan Secherは付言しています。
PCGは、安全かつ費用対効果の高い方法で、パーストープの成長プロジェクトをタイムリーに完了させるよう努めます。パーストープは、近い将来、持続可能なメタノール生産を通じて二酸化炭素排出量の削減を目指すProject Airの立ち上げなど、いくつかのプロジェクトを予定しています。このほど、EUイノベーション基金は、Project Airを17の大規模なグリーンテックプロジェクトの1つに選定し、総額18億ユーロ以上を交付する予定です。Project Airは、化石原料をリサイクルやバイオベースの原料に転換することで、様々な産業や最終製品に持続可能な化学製品を提供する、化学業界にとって画期的な取り組みです。フル稼働した場合、世界のCO2排出量を現在より年間50万トン近く削減することができ、これはスウェーデンの現在の排出量の1パーセントに相当します。
「私たちは、サステナビリティの取り組みをさらに推進させる準備ができています。パーストープのFinite Material Neutral(有限資源の再生化)への取り組みは、2050年までに炭素排出ゼロを目指すPCGのプロジェクトの触媒的な役割を果たすことでしょう。」とIr. Mohd Yusriは締めくくりました。