Project Airが環境許可取得
スウェーデンのヴェーネルスボリ地方裁判所の土地環境裁判所は、ステヌングスンドにあるパーストープの化学工場に対し、より持続可能なメタノールを製造するため、環境許可証の変更を認めました。パーストープは、2026年末に稼働予定のProject Airイニシアチブの実施を可能にするために、許可証の変更を求めていました。この許可には、水素製造のための電解プラントの建設と運営も含まれています。
特殊化学品のイノベーターであるパーストープは、ステヌングスンドの工場に CCU (炭素回収利用) を備えた新工場を建設中です。ここでは、自社の事業から排出される二酸化炭素は、バイオガスや再生可能水素の他の残渣フローとともに、持続可能なメタノールに変換されます。そしてこのメタノールは他の化学物質の原料として使用され、何千もの最終製品とバリューチェーンをよりサステナブルなものにします。これは、特殊化学品市場における持続可能性の世界的リーダーであるパーストープにとって、化石原料への依存から脱却するための大きな一歩です。
「メタノールはパーストープにとって重要な原料です。 Project Airにより、現在ヨーロッパで原料として使用している化石メタノールをすべて代替することができ、これにより年間50万トンの温室効果ガスの排出を削減することができます。これは私たちにとって気候変動目標を達成するための重要なステップであり、環境許可を取得したことで、この計画を最後まで続けることができます。」と戦略プロジェクトのVice PresidentであるHåkan Kihlbergは述べています。
「Airメタノールから製造される当社の製品は、多岐にわたるバリューチェーンと最終製品の一部に使用されることから、Project Air はより広い意味での変革に貢献することになります。このプロジェクトはスケーラブル(拡張可能)かつ再現可能であるため、多くの人々が関心を寄せています。この取組を通して、化学産業の化石への依存を断ち切り、より循環的な製品製造方法を見つけることで、より持続可能な化学産業へと導くことになるでしょう」とサステナビリティVPのAnna Berggrenは付け加えます。