Perstorp 2030サステイナビリティ目標達成に向けた実行可能な計画
持続可能なソリューションを提供するパーストープは、温室効果ガスの排出削減、廃棄物削減、節水、バリューチェーン全体を通してサステナブルな変革を達成するため、2030年までのサステイナビリティターゲットを、企業レベルおよび製造プラントごとに実行可能なロードマップに落とし込んでいます。
この1年間、パーストープは2030年までに目標を達成するため、温室効果ガス排出量(スコープ1、2、および3)だけでなく水と廃棄物に関するサステナブルターゲットを発表してきました。そしてこれらの目標を達成するために必要な手順やアクションをまとめたロードマップを作成し、お客様のカーボンフットプリントの削減をサポートするとともに、パーストープの長期的な目標であるFinite Material Neutral(有限資源の再生化)の実現に向けた取り組みを進めます。
パーストープのサステナビリティVPのAnna Berggrenは、「化学産業の持続可能な変革における先駆者として、私たちは今、具体的かつ実行可能な計画と必要なプロセスを明確に持ちました。これら両方を継続的に実行し、サステナブルターゲット達成に向けた着実な歩みを進めることで、野心的な目標が達成可能であることを示します。」と述べています。
温室効果ガス排出量の大きな割合を占めるのが、原料およびパーストープの製品の消費を含むスコープ3です。スコープ3のロードマップには、製品ポートフォリオを化石燃料ベースからより持続可能で炭素排出量の少ない代替品に移行させるために必要な手順が含まれています。これにより、パーストープの顧客が自社の持続可能な変革を達成するのを支援することができます。中でも重要なプロジェクトの1つがProject Airです。これは、欧州でパーストープが使用する化石由来のメタノールをすべて、炭素回収利用(CCU)などの残渣フローやバイオガスといった再生可能資源から生産されるメタノールに置き換えることを目的とした取り組みです。この取り組みだけで年間50万トンの二酸化炭素排出削減が期待されています。
「スコープ3の目標を達成することは、容易ではありませんが非常に重要なことです。ロードマップには、化石由来から再生可能もしくはリサイクルされた原料に置き換え、お客様の持続可能な変革をサポートするための複数のプロジェクトやアクティビティが含まれています。」と、パーストープのエンジニアードフルイド&アドバンストマテリアルのイノベーション責任者であるLinda Zellnerは述べています。
また、企業のスコープ1、2の目標(パーストープの生産工場から排出される温室効果ガスや購入するエネルギー)や、水や廃棄物に関する目標は、地域ごとの目標およびロードマップに落とし込まれ、各生産工場の特定の前提条件にしっかりと組み込まれています。例えば、エネルギー消費量の削減や非化石もしくは再生可能エネルギーへの移行などに関する取り組みは、地域性に合った手順で各地域のロードマップに示されています。地域ごとの活動計画の中には、製造に使用される淡水を浄化された排水に置き換えたり、製造から排出される廃棄物を再利用またはリサイクルする方法を模索することも含まれています。
「私たちは、自社内もしくは他の企業と提携して、廃棄物や残渣物を有効活用することに努めています。全体目標は、二酸化炭素やその他分子の排出量を増やすのではなく、より有効に活用できるようにすることです。これらのロードマップを策定したことは大きな成果であり、目標達成に向けた計画の実行を本格的に開始できることを意味します。」と、パーストープのグローバルサステナビリティマネージャーであるDavid Ekerothは述べています。