合成ポリオールエステルの低CO2排出化に向けたドロップイン新製品を発表
スペシャルティケミカルのイノベーターであるパーストープは、トレーサブルマスバランスに基づいた100%再生可能原料由来カルボン酸の新グレードを発売しました。これらは市場で最低水準のCO2排出量を実現します。
スペシャルティケミカルのイノベーターであるパーストープは、トレーサブルマスバランスに基づいた100%再生可能原料由来カルボン酸の新グレードを発売しました。これらは市場で最低水準のCO2排出量を実現します。
新製品Valeric Acid Pro 100 と and 2-Ethylhexanoic Acid Pro 100は、Finite Material Neutral™(有限資源の再生化)を目指すパーストープのミッションの最新のステップであり、川下産業がScope 3排出量を削減することを可能にすると同時に、化学業界のバージン化石原料への依存に大きな転換をもたらすものです。
使用される再生可能な原材料が吸収する生物起源CO2吸収量1を考慮すると、これらの製品は、ゆりかごからパーストープゲートまでの二酸化炭素排出量がマイナスであることを示します。追跡可能なマスバランスのコンセプトに基づいて開発されたValeric Acid Pro 100と2-EHA Pro 100は、バリューチェーン全体を通じて二酸化炭素排出量2 を最小限に抑えるよう設計されており、再生可能な原料やリサイクル原料の持続可能な調達をサポートします。
Valeric Acid Pro 100と2-EHA Pro 100、およびパーストープのすべてのPro-Environment製品は、ISCC PLUS(International Sustainability & Carbon Certification)のサステナブル認証を受けています。この認証は、製品、マスバランスの方法、製品カーボンフットプリント(PCF)の計算など、厳しい持続可能性基準を満たしていることを証明するものです。どちらの製品も、Together for Sustainabilityの算出方法に基づき計算され、ゆりかごからゲートまでのPCF値はマイナスを示しています。
パーストープは、既に上市しているPro-Environmentポリオールのポートフォリオ(Neeture™、Evyron™、Voxtar™)に加えて、今回Valeric Acid Pro 100と2-EHA Pro 100を発売することで、ポリオールエステル(POE)構成要素を網羅するポートフォリオを拡充、バージン化石原料への依存を減らし、製品や企業の二酸化炭素排出量を最小限に抑えることを目指す企業にとって、持続可能なソリューションプロバイダーとして位置づけられます。
「合成潤滑油産業は元来、持続可能な産業です。」とパーストープのエンジニアードフルイドのVPであるDr. Valentina Serra Holmは言います。「合成潤滑油の使用は、使用するエネルギーを削減し、部品の寿命を延ばすことで、プラスの影響をもたらしています。そして今、持続可能な用途に加え、より持続可能なポリオールエステル向け構成要素となる製品を広く提供できることを誇りに思います。」
Valeric Acid Pro 100と2-EHA Pro 100をPro-Environmentポートフォリオに加えることで、パーストープは持続可能な未来への揺るぎないコミットメントを示し続けます。これらのPro-Environment製品は、化石製品と同等の性能と品質を持ちながら、優れた環境特性を示します。
追跡可能なマスバランスを採用することで、パーストープは、長い開発リードタイムを必要とせずに、化学産業の原料を再生可能なものやリサイクル可能なものへとシフトさせるサポートをします。こうしたドロップインソリューションは、化石由来の製品と同じ品質と性能を保ちながら、シームレスな移行を提供します。
「化学的・物理的トレーサビリティを備えたマスバランスは、産業やプロセスにおけるトレーサビリティ、効率性、説明責任、コンプライアンス、持続可能性に貢献する重要な方法論です。」とパーストープのサステナブル潤滑油Global Marketing DirectorのElisa Swanson-Parbäckはコメントします。「当社の顧客は原料を正確に追跡し、十分な情報に基づいた意思決定を行うことができます。さらに、バリューチェーン・パートナーに対して、再生可能な原材料への移行を確実かつ透明性のある形で実施することで、長期的・短期的な責任ある実践へのコミットメントを示すことができます。」
透明性と追跡可能性を重視するトレーサブルマスバランスは、化学的および物理的な追跡可能性の原則を適用しています。 これにより、製品が化石由来から完全に再生可能なもの、あるいはリサイクル可能なものへと段階的に移行していくことが保証され、合成潤滑油市場における持続可能性への大きな前進となります。
Valeric Acid Pro 100と2-EHA Pro 100の発売は、再生可能あるいはリサイクル原料への転換をリードするパーストープの取り組みにおいて、新たな重要なマイルストーンとなります。これは、航空機用および自動車用潤滑油の市場セグメントにおける合成油を含む様々な用途において、バージン化石原料を徐々に廃止していくという、未来に向けた画期的な一歩です。
1生物起源CO2吸収量とは、植物/バイオマスが成長する過程において光合成のプロセスを通じて大気から吸収するCO2のことです。
2製品のカーボンフットプリントがマイナスであることは、生物由来のCO2吸収を考慮すると、ゆりかごからパーストープゲートまでのCO2が実質的に排除されていることを意味します。バイオマスを製品に変換することは、その結果として最終製品への貯蔵を通じてCO2を抽出することを意味します。