環境影響を軽減するために

化学産業は環境への負荷が大きいため、業界の変革は大きな効果をもたらすでしょう。それは私たちの責任であり、長期的な存続のための必須条件です。私たちの長期的な目標は、Finite Material Neutral(有限資源の再生化)であり、2030年までの温室効果ガス、水、廃棄物、および (環境) 毒性影響の削減目標を設定しています。

Finite Material Neutral(有限資源の再生化)

私たちの長期的な目標は、Finite Material Neutral(有限資源の再生化)であり、これには強い熱意があります。これは、パーストープが創業当時から最も注力してきたことです。Finite Material Neutral(有限資源の再生化)とは、たとえば、世界中のすべての生産工場で、すべての原料およびエネルギーが、石化由来から再生可能またはリサイクル、もしくは回収されたものに変わることを意味します。

パーストープはFinite Material Neutral(有限資源の再生化)を目指し、次の重点分野に取り組みます:

  • 原材料 – 100%再生可能、リサイクル、もしくは回収原料に移行する。
  • エネルギー – エネルギー効率を改善し、再生可能または回収エネルギーのみを使用する。
  • – ウォーターフットプリント総量を減らし、かつ我々が使用する水や排水によって環境や人体に悪影響を及ぼさない。
  • 廃棄物 – バリューチェーンのすべての段階で廃棄物の排出を防止し、削減、リサイクル、排除する。
  • 触媒 – 触媒の使用を減らし、再生またはリサイクルされた触媒のみを使用する

サステナビリティ目標2030

私たちはFinite Material Neutral(有限資源の再生化)に向けた一歩として、2030 年までの目標を設定いたしました。これらの目標は、科学的根拠に基づく排出削減目標と、水、廃棄物、および (環境)毒性影響に関する目標で構成されています。

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あらゆる手を尽くす

Finite Material Neutral(有限資源の再生化)という目標を達成するには、会社のあらゆる側面に目を向け、環境への悪影響を軽減する方法を見極めていく必要があります。ここではいくつかの取り組みを例に挙げて紹介します。

Science Based Targets(科学的根拠に基づく目標)

Science Based Targets(科学的根拠に基づく目標)イニシアティブ(SBTi)とはCDP(カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)、国連グローバル・コンパクト、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金(WWF)による共同イニシアティブで、企業に対し、最新の気候科学に基づき、パリ協定に沿った削減目標を設定することを推進しています。

マスバランスコンセプト

マスバランスとは化石原材料から再生可能またはリサイクル原材料への大規模な転換を促進する重要なメカニズムです。我々はマスバランスの基本原則に基づき、かつ化学的および物理的なトレーサビリティを確保するトレーサブル マスバランスを取り入れています。

インターナルカーボンプライシング(自社の炭素排出量の価格付け)

パーストープは、スコープ 1、2、および 3の排出量に対してインターナルカーボンプライシング(自社の炭素排出量の価格付け)を実施しています。インターナルカーボンプライシングは、持続可能性の向上と、CO2排出削減に向けた投資を促進することで、企業の将来性を高める方法です。これは、企業が独自にCO2排出量に内部価格を設定し、事業戦略や意思決定に活用する手法です。

「我々のScience Based Targets(化学的根拠に基づく目標)を達成するには、生産拠点でのエネルギー消費の削減、再生可能またはリサイクルエネルギー及び原材料への移行など、多大な努力が必要です」と、パーストープグループのサステナビリティ VPである Anna Berggrenは述べています。 「今日私たちが行う投資と決定は、将来に影響をあたえることとなるでしょう。したがって、2030年及びそれ以降に向けた取り組みをサポートするために、リスク要因を考慮した十分な情報に基づいた意思決定を行う必要があります。インターナルカーボンプライシングは、財務上の意思決定プロセスに持続可能性の側面を取り入れるための非常に具体的な方法の 1 つです。」

サステナビリティ向上への投資

私たちは、サステナビリティに貢献するプロジェクトへの投資に特化した新しい投資カテゴリーを確立しました。これには、当社の製造における大規模な投資プロジェクトから、よりエネルギー効率の高い窓や電気自動車の充電ステーションの設置などの小規模な改善まで、すべてが含まれます。このカテゴリーは、サステナビリティな利益をもたらし、2030年のサステナブル目標に向けた重要な原動力となる投資を可能にすることを目的としています。この投資カテゴリーのプロジェクトは、確実に重要なサステナビリティを主導する投資を優先させるために、ROIの要件を低くすることができます。

Project Air

パーストープは、気候変動に左右されない化学産業の実現に向けて、持続可能な課題に取り組んでいくことを誇りに思います。Project Airは、二酸化炭素排出量を大幅に削減し、さまざまな最終製品に持続可能な原材料を供給することも可能にします。

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Project Gaia

パーストープは、パーストープ工場で生産されるすべての主要ポリオールを Pro-Environment 製品に移行することで、お客様と川下のバリュー チェーンの温室効果ガス排出削減に貢献いたします。

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