「デジタルオペレーションズハブ」で、より持続可能な製造パフォーマンスを目指すデータ主導型プロジェクト
持続的に製造パフォーマンスを改善し、直接費の削減を目指し、生産に携わる従業員の能力を高めるため、パーストープは工場内のデータ活用の改革に乗り出しました。
パーストープは、デジタルトランスフォーメーションを加速させるため、複数のプロジェクトを実施しています。パーストープは、持続的に製造パフォーマンスを改善し、直接費の削減を目指し、工場内の従業員の継続的な改善(CI)を可能にするため、Cyzag Whiteboardを選択しました。パーストープはデジタルトランスフォーメーションの名のもとにいくつかのプロジェクトを実施してきましたが、Whiteboardはパーストープがデジタル領域でより効率的になるためのデータ主導型プロジェクトの良い例です。
Global Continuous ImprovementディレクターのJens Lönquist-Roosは次のように述べています。
「ショップフロアHUB(デジタルオペレーションズハブ)は、パーストープにとって戦略的かつ重要なデジタルプロジェクトであり、生産を安定化し改善することを可能にします。コントロールルームのオペレーターは、信用できる一つの情報源から情報を得ることで、適切なタイミングでデータに基づいた意思決定ができるようになります。HUBは、メンテナンス、オペレーション、品質、エンジニアリング、継続的改善、管理などのすべての関係者がリアルタイムで日々のオペレーションを追跡できる完全に透明化されたオペレーションメカニズムを実現します。」パーストープは、Cyzag Whiteboardを活用したデジタルオペレーションズハブプロジェクトによって、原材料からエネルギー消費に至るまで、持続可能性の向上と製造コストの削減に焦点を当てています。これを実現するため、オペレーションチームの人材をより適切に活用して、パフォーマンスの向上をリアルタイムで特定し追跡することで、製造現場全体およびその周辺で情報とデータを使用する方法を変革しています。
この取り組みにより、工場のコントロールルーム内外のユーザーが日々の製造現場の作業を効率的に遂行するために、情報を分析し、協働し、情報交換できる統合デジタル環境を構築します。そのためには、日々の製造パフォーマンスを向上させるコラボレーション環境を構築しつつ、製造現場のユーザーが改善点を特定して改善する能力を向上させる高度に統合されたユーザーフレンドリーなツールが必要です。
パーストープは、デジタルソリューションの市場を調査した結果、イギリスのCyzagを選択しました。両社は協力して、2022年にスウェーデンのパーストープ工場で概念実証プロジェクトに着手しました。わずか3週間のセットアップ期間の後、工場の従業員には最初のCyzag Whiteboardツールが提供され、タスク管理、障害ログ、メンテナンスリクエストなどの事例に基づく単一の信頼できる情報源を確立しました。この最初のステップにより、製造現場のタスクが大幅に整理、統合され、シフトあたり2時間を節約することができました。そして続いて、リアルタイムの意思決定やCIの特定と実行を可能にするツールの導入に取り組みました。
CyzagのCEOであるJohn Papastylianouは、「このプロジェクトは、Cyzagがプロセス製造の現場から革新的なデジタルトランスフォーメーションを実現する典型的な例です。私たちはパーストープチームと素晴らしい協力関係を築きました。製造現場の能力向上と持続可能な製造改善を共に目指すビジョンは非常に強力であり、私たちはパーストープがグローバル拠点で二酸化炭素削減の成功を迅速に拡大することに喜びを感じています」とコメントしています。
2023年には、最新バージョンのCyzag Whiteboardがパーストープのヨーロッパ、米国、アジアのいくつかの拠点に展開されます。これにより、全施設を対象にオペレーションを強化し、全社的な視点でより優れたレポート作成とベンチマークが可能になります。
VP Operational ExcellenceのJas Sinnottは「CyzagのWhiteboardを選んだ理由は、この取組への協力と成功に不可欠であるユーザーに焦点を当てている点、技術を自社で管理し独自のモデルを構築できるプラットフォームの柔軟性、そして同社の非常に機敏なサポートがあったからです。」と述べています。