世界初PerstorpはCO2排出量マイナスの100%再生可能原料由来ポリオールによりサステナブル製品を強化
スペシャルティケミカルのリーディングカンパニーであるPerstorpは、マスバランス方式で100%再生可能な2つのベースポリオールグレードを上市しました。
再生可能な原料の生物起源CO2の吸収1を含める場合、これらの製品のPerstorpゲートでの二酸化炭素排出量2はマイナスになります。Neeture™ N100(ネオペンチルグリコール)とEvyron™ T100(トリメチロールプロパン)は、トレーサブルなマスバランスコンセプトに基づき、バリューチェーン全体で二酸化炭素排出量を削減し、再生可能またはリサイクル原料のサステナブルな調達をサポートします。
このポートフォリオの拡張は、2010年に再生可能原料由来のペンタエリスリトールである Voxtar™ を世界に先駆け導入した低炭素化学製品のリーディングサプライヤーとしての当社の地位を強化するものです。これらの新しいグレードの追加により、Perstorpはこれらのベースポリオール(TMP、Neo、Penta)について、業界で最も低い二酸化炭素排出量の製品を提供できるようになりました。これは、樹脂、コーティング、合成潤滑油の市場セグメントにおいて幅広い用途で使用されるバージン化石原料の使用を段階的に廃止し、将来性の確保を可能にする画期的な一歩です。
「企業や最終消費者は二酸化炭素排出量の削減を求めているため、サステナブルな原料由来の化学製品の需要は高まりつづけています」とPerstorpのグローバルマーケティングディレクターであるJenny Klevåsは語っています。「ほぼすべての製造品が化学製品に依存しているため、私たちには大きなプラスの影響を及ぼす機会があります。お客様がCO2の目標を達成し、よりサステナブルな製品を製造するのに役立つ2つの製品を当社のポートフォリオに追加できることを誇りに思います。」
Neeture™とEvyron™は、PerstorpのすべてのPro-Environment製品とともに、サステナビリティ認証制度であるISCC PLUS(International Sustainability & Carbon Certification)による認証を取得しています。ISCC PLUSは、企業、ブランドオーナー、消費者に、高いサステナビリティ要件が満たされているという保証を提供します。製品、マスバランス、そして毎年更新され、監査される製品の二酸化炭素排出量の計算はすべて、ISCC PLUSの認証を受けています。
Perstorpは、物理的かつ化学的なトレーサビリティを備えたマスバランスを適用しています。つまり、クレジットの移転は適用されず、製品を製造するために必要なすべての異なる原材料が使用されていることを意味しています。Neeture N100とEvyron T100を製造するために、バイオまたはバイオサーキュラー由来でISCC認証を取得しているバイオガス、メタノール、プロピレンを使用します。ISCC PLUS認証を取得しているということは、すべてのサステナブルな原材料が原産地まで遡って、バリューチェーンのすべての部分で、ISCC PLUSかISCC EU認証を取得していることを意味しています。Pro-Environment製品は、化石由来製品と同等の品質と性能を備えた上で、環境プロファイルを向上させるという利点をお客様に提供します。
Perstorpのサステナビリティ担当VPであるAnna Berggrenは次のようにコメントしています。「当社の最もポピュラーなPro-Environment製品であるNeeture™とEvyron™2製品の100%シフトしたグレードを提供できるようになったことで化石原料への依存から脱却し、Finite Material Neutral(有限資源の再生化)という目標に一歩近づくことができました。私たちは環境への影響を減らし、市場の需要を満たすソリューションを見つけることを可能にする再生可能およびリサイクルされた原料の供給を継続的に展開していきます。」
ここ数年、Perstorpは可塑剤、ポリオール、酸、アルコール、アルデヒドなどを含むPro-Environmentポートフォリオを大幅に拡充してきました。Pro-Environment製品はすべてトレーサブルなマスバランスシステムに基づいて製造されていて、サステナブルな原材料を使用し、ISCC PLUS認証を取得しています。Pro-Environment製品は、Perstorpの持続可能な変革を可能にするだけでなく、これらの製品に関わるすべての企業の変革を可能にします。これらは、バリューチェーン全体で二酸化炭素排出量を削減し、再生可能な原料やリサイクル原料への移行をサポートするように設計されています。
1 生物起源 CO2 の吸収量とは、成長過程における光合成プロセスで、植物/バイオマスによって大気中から取り込まれた CO2。
2 二酸化炭素排出量がマイナスになるとは、生物起源の二酸化炭素の吸収量を含めた場合に、ゆりかごからパーストープ ゲートまでで二酸化炭素の本質的な削減があることを意味します。したがって、バイオマス製品への転換は、最終製品 へ貯蔵を通して二酸化炭素を実質的に削減していることになります。