PerstorpがSynmerse™ DCを発売 - 高性能浸漬型冷却液で、安全で信頼性の高い運用を実現

クラウドコンピューティング、機械学習(ML)、人工知能(AI)などの先端技術によってデータセンターへの要求が高まる中、従来の空冷方式ではもはや不十分です。これらの課題に対処するために、PETRONAS Chemicals Group Berhad(PCG)の完全子会社である世界的な特殊化学品のイノベーターのPerstorpが、生分解性合成流体をベースとした高性能冷却ソリューションであるSynmerse™ DCを発表しました。

この製品は、データセンターにおける液浸冷却ソリューションの運用安全性、冷却効率、および流体のメンテナンスを向上させます。さらに、優れた熱管理と熱伝達効率により、冷却に必要な電力を削減します。Perstorpは、次世代コンピューティング技術との材料適合性を確保するために、大手加工メーカーおよびODM(オリジナルデザインメーカー)と共同でSynmerse™ DCを開発しました。さらに、オゾン層破壊係数がゼロで生分解性も高い、PFASフリーの代替品であるSynmerse™ DCは、環境面でのメリットを提供し、より持続可能な冷却ソリューションへの移行をサポートします。Perstorpは、10月9日~10日にシンガポールで開催されるデータセンターワールドアジアで、PETRONASのブースE15にてSynmerse™ DCを初めて展示します。  

Synmerse™DCには以下のような主な特徴があります:  

  • 優れた熱管理と熱伝達効率により、冷却に必要な消費電力を削減します。  
  • 流体の寿命が長く、メンテナンスの必要性が低いため、ダウンタイムが減少します。  
  • 生分解性の高い合成流体をベースとした100% PFASフリーの製品です。 
  • サーバー内の一般的なコンポーネントと材料適合性があります。  
  • 引火点と発火点が高いため、作業上の安全性が極めて高いです。 
  • この製品は、化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)に従って危険有害性があるものとは分類されません。 

Perstorpの工学流体担当副社長であるValentina Serra-Holmは次のようにコメントしています:「工学流体分野での豊富な経験により、当社は、お客様に競争力を提供し、業界の最前線に立つことを可能にするソリューションを革新してきた実績があります。これにより、現在の要件を満たすだけでなく、データセンターにおける冷却システムの将来的なニーズにも対応できるソリューションを開発することができました」。

PerstopのSynmerse™ DCは将来的な調達オプションも念頭に置いて開発されており、再生可能ベースの原材料への移行、あるいはリサイクルされた、トレーサブルな質量バランスの原料への移行を可能にしています。これは、再生可能な原材料とリサイクル原材料への完全移行を伴う、Perstorpの長期的な野心「有限資源の再生化」に沿ったものです。  
 

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